子供の頃に描いた 幸せな未来予想図
「子供は3人ほしいな」
「助産師になって、大好きな仕事を続けながら3人の子供を育てたいな」
「いっぱい家族旅行して思い出をつくりたいな」
「子供はどんな仕事をするのかな?」
「子供が独り立ちしたら、自分の時間を楽しみたいな」
たくさんの人生の未来予想図がありました。
それは、幸せいっぱいの未来予想図でした。
夢を叶え 助産師に
物心ついたときから、赤ちゃんが大好きでした。
将来は赤ちゃんのお世話がしたいと思い、助産師になりたいと思うようになりました。
助産師には2年くらい専門学校に行くとなれるのかな?と思っていると
中学生の時の担任の先生が「まず看護師にならないといけない」と教えて下さりました。
勉強嫌いな私は「えっ…」と思いましたが、将来は自分の好きなことを仕事にしたいと思い、
助産師になるために勉強しました。
看護学校で3年勉強し、助産師学校進学への勉強もし、運良く助産師学校入学。
助産師学校で1年勉強した後に、夢であった助産師になることができました。
こんな人生になるなんて
助産師となり、後に結婚、念願の妊娠をしたのですが初期流産をしました。
とても悲しかったです。たくさん泣きました。
しかし、数か月後に妊娠することができ、無事に出産。
その2年後に2回目の流産を経験し、
なぜ2回もこんなにつらい経験しなければいけないのかわかりませんでした。
その後、数か月後に妊娠、無事第2子を出産しました。
子供は3人欲しいと思っていたため、あと1人望んだ結果、
先天性異常のあるVATRE症候群の桜空を授かり、2年2ヶ月で亡くなってしまいました。
それでも生きないといけない
生かされているからには生きなければならない
これもまた残酷であるように思います。
人生は思い通りにはいかない
「思うようにはいかない、それが人生」
そうわりきるようにしていますが、悲しい現実に変わりありません。
夢や希望は 捨てた
「夢や希望」は人を輝かせてくれる、とても大切な素敵なものです。
しかし、我が子を亡くし、輝かしい人生にはならなかった私には無縁のものとなりました。
夢や希望は、持つからそうでなかったときに異常な悲しみを感じるのではないかと思い、
持たないよう意識するようになりました。
大事なことは 「今も大切にすること」
こんな人生ですが、できるだけ人の心に
「あの人、良い人だったな~」と良い印象が残る人間でありたいと思っています。
過去も大切に生きてきたつもりです。
今も生かされています。
人生の終わりが突然現れても後悔のないよう、
一生懸命生きた桜空に恥じることのないよう、
過去も今も大切にすることを意識して生きたいです。
