【助産師になりたい!】小学生で助産師を志した私の助産師への道のり

赤ちゃんが可愛い!大好き!

私は、幼い頃から赤ちゃんが大好きです。
小さく、守ってあげたくなる赤ちゃん…存在自体が愛おしく、大好きだったのです。
赤ちゃんが大好きだから「将来は保育士さんになりたい!」
そう思いましたが、近所のおばちゃんに「少子化だから仕事なくなってしまうかもしれないよ?」と言われたことと、保育士さんになれば6歳までの子供のお世話になり、赤ちゃんだけのお世話はできないかもしれない…と小学生ながらに思い、何か赤ちゃんのお世話ができる仕事はないだろうかと考え調べていると「助産師」がヒットしたのです。

私の夢は「助産師」

「じゃぁ、私、助産師さんになろう♪」

何とも能天気な小学生の私は助産師になることを志し始めました。
中学生になり、進路相談がありました。
担任の先生に将来を聞かれ、何の迷いもなく「助産師になりたいです!」と答えました。
後日、私は先生に呼ばれました。
先生は、私のために1枚のプリントを準備して下さっていました。
それは、助産師になるための過程がフローチャートで記されたものを引用印刷して下さった紙でした。
その紙には、助産師になるために「看護師資格が絶対条件」とかかれていました。

看護師にならないといけないの?!

中学生の私は、助産師は専門学校などに2年ほど行き学べば助産師になれる、と勝手に思い込んでいました。
しかし、助産師には看護師資格が絶対条件でした。
「看護師?!助産師になるために看護師にまずならないといけないの?!」
看護師になりたいのではないため、この真実を知り戸惑ってしまいました。

最短で看護師になれる高校の看護学科

看護師免許取得は短くて2年です。
看護学科のある高校に行くと、専攻科を2年学ぶことで看護師になれます。
しかし、その後の助産師専門学校や助産師短期大学などに進学する際、受験資格に「看護専門学校3年履修」や「看護大学4年履修」とあることがほとんどで、看護学科を卒業し専攻科で看護師となった場合は受験できる助産師学校が限られていることがわかったのです。

上記は10年前の内容です。
今は看護学科の高校を卒業した方も受験資格のある助産師学校が増えているかもしれません。

私の夢は看護師になることではなく、「助産師」になること。
看護学科のある高校への進学ではなく、普通科のある高校への進学を決めました。

高校から3年制の看護専門看護学校へ

高校3年間は高校生活を楽しみながらも、しっかり勉強し、評定平均を上げておくことが大切です。
そうすることで、一般入試のみでなく、推薦入試枠を受験できる可能性が高まり、行きたい学校の合格の可能性が高まるためです。
私は上位の高校ではなかったですが、大切な友達と高校生活を楽しみ、思い出を作りながら一生懸命勉学に励みました。
高校生の私は、助産師になるために必要な看護師免許を取るための看護学校入学が目標であり、自分の夢を叶えるという目標をもって勉強できたことも良かったのだと思います。

「国立の看護学校」を選んだ理由

看護学校、看護大学とたくさんの進学先がありますが、その中でどのように進学先を選択したか、それは「進学に必要な金額」です。
裕福な家庭でなく、きょうだいは3人、私の下にこれから進学をするかもしれないきょうだいが2人もいました。
私1人にお金を掛けられないことは、親に言われずともわかっていました。

私が国立の看護学校を受験した年は、年間授業料が28万円、寮がある学校も多く寮費は月2000円でした。
県内の国立看護学校も受験しますが、落ちた場合は県内の他の看護学校や看護大学に進学するよりも費用が大幅に下げられます。
下宿に掛かる費用も安く、尚且つ授業料も安い、そして偏差値が高すぎるわけではなく努力すれば行けるかもしれないと考え、県外の国立の看護学校も受験することにしました。

現在は閉校した学校も多く、国立の看護学校は少なくなってきています。
また、授業料も年々上がっています。私が入学した2年後には年間授業料は50万程度になってました。

国立看護専門学校から大学の助産師学科へ

結果、県内の国立看護学校は補欠で繰り上げ合格には至らず、県外の国立看護学校へ進学しました。
そして、寮生活を送りながら3年間勉強し、私は助産師になるために必要な看護師資格を修得しました。

助産師になるために看護師の資格を取りました。
絶対に助産師にならなければなりません。
しかし、助産師学校は狭き門です。
1つの助産師学校の募集人数は10~20人程度です。
その狭き門に私が入るためには2つの方法しかありませんでした。

助産師学校合格のための2つのこと

  1. 看護学校で一生懸命勉強することでより高い評定平均を修得し、推薦入試を受けられる助産師学校を増やすこと
  2. 全国のできる限り多くの助産師学校を受験すること

私は北海道、沖縄以外の助産師学校の受験資格と受験日を検索し、受験資格があり受験日が同じでない助産師学校は全て受験することにしました。
※私が受験した年に、受験日が同じなどで受けられない学校は3校程度でした。

また、受験科目に英語がある場合は懸念されがちなのでは…と考え、英語の勉強を高校3年生ぶりに看護専門学校2年の時から始めました。
小論文が必要な学校は推薦入試を含めて多かったように思います。
小論文の書き方が書かれている本を何冊か読み、何度も書くことでまずは慣れ、看護学校の先生にも見て頂き、アドバイスをもらいました。

推薦入試は狭き門

推薦入試は5名程度であることが多く、狭き門です。
しかし、一般試験に加え、推薦入試を受けられる資格を手にすれば、より合格できる可能性は高まります。
「一般入試だけで勝負しよう」
「合格できる気がしないからやめておこう」
と考えるのではなく、できる限り受験できる推薦入試は受験し、積極的に挑むことをお勧めします。

社会人枠はもっと狭き門

私が助産師学校を受験する際に見た入試要項には、社会人枠は2名程度が多く、本当に狭き門だと感じました。
また、社会人枠で合格した学生は助産師学校と同じ系列の看護学校を卒業しているなど、接点がある人が多い印象でした。
そのため、助産師学校と何も接点のない人が社会人枠で合格を勝ち取ることは至難の業と感じました。

推薦入試で助産師学校合格

結果、私は推薦入試2校目で合格することができました。
初めて推薦入試を受けた学校の倍率は25倍…それでも不合格通知にはやはり落胆しました。
しかし、悲しんでいる暇はありません。
「気持ちを切り替え、助産師学校に合格するまで何校も何校も受ける!」
そう思いながら受験したため、2校目で合格できたことは晴天の霹靂でした。
「これで助産師になれる!!」
そう思い、とてもとても嬉しかったです。

面接で大切なこと

助産師学校へ入学後、面接をして下さった先生に「なぜ自分が合格できたか」について話を聞きました。
先生は「助産師になりたい熱意が伝わったから」と言われました。
もちろん、他に小論文や学科試験もありましたので、他の点数がどうであったかはわかりませんが、面接に関しては「熱意」が決定的に大切だったようです。
面接時、愛媛からどうして関東へ?と聞かれ、助産師に絶対になりたいため北海道・沖縄以外の全ての助産師学校を受験する予定です、と答えました。
「助産師になりたい!」という強い想いを言動で伝えることが面接では大切になるかもしれません。

助産師になりたい方へのエール

助産師は素敵な職業です。
私自身も子供を4人産み、助産師の温かい関わりがどれほど大切かを実感しました。
私にとって妊婦さんは幸せの象徴、赤ちゃんはただただ愛おしい存在です。
幸せなマタニティライフ、幸せな育児ができるお手伝いを一緒にできれば嬉しいです。
しかし、助産師には笑顔のお手伝いばかりではありません
悲しく、つらい…そんなお母さん、ご家族に寄り添い支えることも大切な仕事なのです。
私自身が3人目にして、まさか、まさかのたくさんの先天異常を持った赤ちゃんを妊娠・出産したことで感じました。
「異常がない」ことが良いのではない、お母さんのお腹の中に宿った全ての愛おしい赤ちゃんがより安全に産まれてこられるよう、愛されて育っていくように、お母さん、ご家族への妊娠、出産、産後のサポートが大切です。

助産師の業は奥が深いのです。
共に、赤ちゃん、ご家族に寄り添い、一生懸命お仕事していきましょう!
このブログを見て下さり、助産師になりたい!と思っている方の努力が実り、助産師さんになれますように…エールを送ります!

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