【悩んだマタニティフォト】病気・障害関係ない|お腹の子の命に感謝

「マタニティフォト」を残すこと

私は1人目も2人目もマタニティフォトを写真館で撮ってもらいました。

元々、赤ちゃんが大好きで仕事も好きなことを仕事にしたいと考え、助産師を目指すようになりました。
「自分の子供を産むこと」「お母さんになること」は私の人生の目標でした。
初めての妊娠は流産…
念願の2度目の妊娠、そして無事に妊娠後期。
お腹が大きくなり、身体に丸みをおび、自分の身体にもう一つの命を宿した妊婦姿は、私にとって幸せの象徴、なりたかった姿そのものでした。
その姿は出産までの今だけ。
お金もかかるためセルフマタニティフォトを撮ろうか、とも思いましたが、写真を嫌がる主人と一緒に撮りたかったため写真館であれば断れないだろうと思い、写真館で撮っていただき、写真に残すことにしました。

悩んだ「3人目のマタニティフォト」

1人目、2人目とマタニティフォトを撮影しており、今回3度目のマタニティフォトとなります。
正直、撮るか悩みました。
赤ちゃんが元気に産まれてこれるかわからない。
もしものことがあったら…その写真を見るたびに悲しく、寂しくなるのではないか…
ならば、撮らない方がいいのではないか…

自分の中で悩みに悩んだ結果、「やっぱり写真に残したい」と思いました。

病気があっても「私たちの大切な赤ちゃん」に変わりない

私は何が悲しくて、何に悩んでいるのだろう…

私は3人目の桜空を授かったことを悲観しているのではありません。
桜空の病気、将来が不安で悲観していました。
私のお腹に、私たち家族のもとに桜空が来てくれたことはとても嬉しく幸せなことなのです。
病気があっても、私の大切な赤ちゃんであることに変わりありません。

先のことはわかりません。
桜空が産まれてこれるのか、産まれてこれたとしてどうなるかなんてわからないのです。
そんな大切な赤ちゃんの未来のことを「かもしれない」で悲観し、全て諦める必要もない、と感じました。

「感謝のマタニティフォト」

結果、桜空は生きて産まれてきてくれました。
しかし、2歳2ヶ月で手術後にDICを起こし、亡くなってしまいました。

桜空が亡くなってすぐは、桜空がお腹にいたマタニティフォトを見て、「この頃に戻りたい」という想いが強くなり見ては涙してしまいました。

今も同じように「あの頃に戻りたい…」

この想いは変わりませんが、新しい想いが芽生え始めました。

あんなにもたくさんの病気があったのに産まれてきてくれた、私たち家族の元に来てくれた。
とても強い子だったね、桜空。私を母に選んでくれてありがとう。愛してる
ずっとずっと愛してる近くで見てくれているよね、傍にいてくれているよね?
こっちでの生涯を、桜空が一生懸命生きたように、私も一生懸命に生き抜いたらそっちの世界にいくよ。
少し待っていてね。

桜空への感謝…
この想いは日に日に、今も尚、強くなっています。

「未来に悲観しなくて良い世の中」にしたい

命は皆同じです。
病気・障害を持つ子供も、その家族も、笑顔で夢・希望を持って人生を生きられることを願っています。
そのためにも、微力ながら私が困ったこと、私が経験したことを残し、訴えていきたいと思います。
産まれてくる赤ちゃんたち皆がたくさんの方に愛され、心身ともに健やかに育っていきますように。

【30週2日】胎児精査入院|強まる染色体異常疑い|大学病院に転院
たくさんの病気を持って産まれた次男(桜空)は妊娠26週で心臓の異常を指摘され、妊娠27週のときに県立中央病院を受診しました。30週のときに小児科医も同席のもと胎児精査をしてもらうために一泊入院となりました。胎児精査入院と精査結果について綴っています。
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