般若心経
主人と私は朝と晩に般若心経を唱えます。
深い仏教の信教はないのですが次男にできることだと思い続けていると、５歳の長男も耳で聞いて覚え始めました。
そんな長男はあることを思っていたようです。
５歳長男の言葉
桜空が旅立ち８ヵ月…ある晩、
「ねぇ、ママ、何で般若心経、言よん？」と言う長男。
「さくくんが毎日幸せに過ごせますようにってお願いしてるんだよ」と言うと、
「さくくんが帰ってくるけん言よるんじゃないの？」と。
…あぁ、長男はそう思っていたのか…
私たちが毎日していることには意味があると思うのが５歳だよね、と思いました。
長男の弟への愛
主人や私が「さくくん、帰ってこないかな～」と言っていたため、主人や私は桜空がいつか帰ってくることを待っていて、早く元気に帰ってくるように唱えていると思ったようです。
その言葉が８歳の娘には叶わない願いとわかっても、５歳の長男には叶う願いなのだと思えたのでしょう。
長男の言葉に「本当に帰ってきてくれたらどんなに嬉しいか…」そう思うと悲しく、寂しく、
桜空も寂しくしていないだろうか、大丈夫だろうかと心配になり、空虚感でいっぱいになりました。
長男は最近になって「さくくんと遊びたかったな～」と言うことが増えました。
子どもは男の子２人、女の子２人の我が家。
同姓の遊び相手、話し相手までいます。
桜空が元気で、家族みんなで暮らせたらどんなに幸せだったでしょうか。
桜空は本当にたくさんのことを教えてくれました。
母の私ですら偉大と思える次男です。
あんなに可愛い子いない、
あんなに賢い子いない、
あんなに頑張りやの子いない、
あんなに優しい笑顔ができる子いない…
考えれば考えるほど…
思い出せば思い出すほど…
桜空に逢って桜空の身体を思いっきり抱きしめたい！！
そういう気持ちになり、それができない今に悔しく涙が出ます。
叶うことのない願い
長男の兄弟愛を嬉しく感じたと同時に、叶わない願いを抱き続け悲しく感じた夜でした。
私たち家族はもう家族みんながそろうことはできません。
家族６人で一緒に暮らすこと、家族６人で笑うこと、家族６人で遊ぶこと、
全部できません。
是非家族みんながそろう、ということの何にも代え難い幸せを皆さんにはたくさん感じてほしいです。
