【胎児の染色体異常】母親の受容の経過|ジェットコースターの様な感情

なぜこんなことになったのか

結局、思うことは「なぜ?」「どうして?」でした。
普通の3人の子どもを持つお母さんになりたかった、ただそれだけ。
なのに、3人目のお腹の赤ちゃんにはたくさんの病気がある、染色体異常の可能性が高いと指摘された…
何がいけなかったのだろう…
葉酸も摂っていた、放射線や薬の内服も気を付けていた、いろいろなことに気を付けていた妊活中…
何がいけなかったの?

今までとは違う世界へ

周りを見渡せば、元気なお子さんを授かっている3人4人のお母さんがいる…
私はなぜそうなれなかったのだろう…
何がいけなかったの?

桜空はたくさんの病気がある…
もう私は働くことも、家族でどこかに出かけることもできないかもしれない。
これだけ病気があれば、子どもは常に医療を必要とする医療ケア児になる可能性もある…
まだ桜空は産まれていないのに様々なことを考えるだけで、社会から離れ、置いていかれた気持ちになりました。

異常を言われる26週までと、桜空の異常を言われた日からは世界が違いました。
病気の子を育てる、しかもたくさんの病気がある子供を…

不安に押しつぶされそうになる

桜空はどんな子なのだろう…
何の染色体異常がある子なのだろう…

私が育てていけるだろうか…
私に母親が務まるだろうか…

身内を頼るといっても私の父母も、主人の父母もそれぞれの生活がある。
都合良く甘えることはできない…

社会には自分の求めるサポートがあるだろうか…
もう時代は令和。
今までにも病気の子を持つご両親はたくさんいた。
きっと病気の子を育てる家族が欲しいサポートはしっかりと完備されているだろう。
社会に甘えながら、しっかり母として育てていこう。
桜空はお腹の中で生きているのだから、しっかりとした意志で育てていくしかない!

産まれてくるまでわからない我が子の病気

結局、桜空は何の染色体異常で何の病気があって、どんな子供なのだろう…
「わからない」ため、私の想像する桜空は一般的な「可愛い赤ちゃん」ではなく「エイリアン」のような状態なのです。
イメージすら浮かばない…
私は桜空を愛せるたどうか…
もう無理…とならないだろうか…
母親なのに、こんな気持ちになって申し訳ない。
ちょっとでもこんな気持ちになってしまって、ごめんね桜空…
桜空は頑張ってお腹で生きているのにね、こんなお母さんでごめんなさい。

お腹の中で懸命に生きる我が子

不安でいっぱいの私の気持ちとは裏腹に、桜空は元気いっぱいにお腹の中で動き、元気な胎動を感じさせてくれました。

私が悩んでいたり、泣いていると、いつも桜空は力強くキック!
ボコッと大きく元気な胎動…まるで母親の私を桜空が励ましてくれているように感じました。

可愛い…
こんなに元気なのに…
あなたにはたくさんの病気があるの?
せっかく私のお腹にやってきてくれた…なのに、しんどい想いをさせてしまうのか…

桜空と代わりたい…

産まれたら手術、処置、検査…
いろいろなことが待っている。
そして母児分離…
一緒にいたいのに、普通の赤ちゃんと同じで、産んだ直後から桜空を抱いて、おっぱいをあげて、ずっと一緒にいたいのに…

産まれたらNICU。
抱くことも、おっぱいをあげることもできない。
母として申し訳ない気持ちです。
たくさんの病気を持たせてしまってごめんね。
ママも桜空を健康な身体で産みたかった。
あなたも元気な身体で産まれたかったよね。
私は健康で、私から産まれる桜空にはたくさんの病気がある。
ごめんね。
代わりたい。

前向きな気持ち、後ろ向きな気持ち、この繰り返し

ジェットコースターの様なイメージです。

とても前向きに捉えられるときと、とても悲しく自分に病気や障害のある子供を育てていけるか不安が強く感情が不安定で涙が止まらなくなるとき、感情の変化が極端に良いか悪いかであるため、そんな自分の感情に対しても疲弊していきます。

早く解放されたい。

産まれたら、お腹の赤ちゃんを育てることになるが、早く産まれてお腹の赤ちゃんに何の染色体異常があるのか、何の病気、何の障害があるのか知りたい…
知って検索魔の今から抜け出したい…
その気持ちが強かったです。

あなたは強い子

たくさんの病気があるのに、お腹の中で生きてくれて、桜空なりに成長してくれて、今も生きている。
すごいな…すごいね。
なんて生命力が強い子なのだろう…。
自慢の息子…
病気があってもより元気に産まれておいで、生きて産まれておいで。
大切にするよ。
可愛い私の次男坊。

「愛おしい」それは病気があっても同じ

弟の誕生を楽しみにしてくれている姉兄の存在はとても大きかったです。

「桜空くん、楽しみ!!」
と、満面の笑みでお腹の桜空に話しかけてくれる子供たち…

ハッとさせられました。
そうだよね、桜空が産まれてくることは「怖い」じゃなくて「楽しみ」って思っていいんだよね!
子供の純粋な心が、私の荒んだ心を癒し、支えてくれていました。

桜空は母親である私を選んで来てくれたというより、主人や姉兄を選んで来てくれたのだろう…
心からそう感じました。

ありのままの我が子を愛する

悩みながらも、前向きな気持ちに切り替えながらも一日一日は着々と過ぎてゆき、出産の日に近づいていきます。
もうすぐ、桜空は産まれてくる…

こうなったら、ドンと来い!!

自暴自棄であることが好転し、なんだって良いと思えることが徐々に多くなりました。

なぜ、こんなことになったか、その答えは永遠に見つかる気もしません。
ならば、全力で現実に向き合ってみよう。
我が子が可愛くないはずはない。

私は桜空と出逢うために、桜空のママになるために看護師の免許も、助産師の免許も取ったのか…
すごい!!

もちろん、不安や心配は尽きない…
でも、こうして桜空を安全に出産するために準備できて、心の準備もできている。
「これは絶対に幸運なこと」
そう思えるようになりました。

産まれてくる赤ちゃんは社会で育てていきたい

病気がある赤ちゃん、障害のある赤ちゃん、病気や障害のない赤ちゃん、みんな産まれてくる赤ちゃんは社会で育てていくべきだと思っています。

病気がある赤ちゃんを産んだご家族、障害のある赤ちゃんを産んだご家族には何の罪もないのです。

ただ、赤ちゃんを望み、赤ちゃんを授かった、その赤ちゃんにたまたま病気があった、障害があった、ただそれだけなのです。

今の社会は、病気や障害のある子供を育てていくにはサポートが十分ではないと感じます。
どんな赤ちゃんが産まれても、赤ちゃんがたくさんの愛情を受けて健やかに育ってくれることを心から願ってブログに正直な気持ちを残します。

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