医療ケア児の桜空の子育て
次男の桜空はVATER症候群という難病のために気管切開をし人工呼吸器を装着している医療ケア児でした。
加湿器が装備された人工呼吸器
人工呼吸器には加湿器が備わっています。
この加湿器が不要な人は加湿なしで人工鼻という小さな加湿器具を挟んで過ごします。
ただ空気を送り込んでいるだけだと喉が乾燥し、気管・気管支系を痛めてしまうことに繋がるためです。
GCUを出た途端の「気管カニューレの痰詰まり」
GCUを出て一般病棟に移ったときから、桜空の体調が悪くなることが多くなりました。
GCUを出て数日で気管カニューレ内に痰詰まりを起こすようになったのです。
気管カニューレの痰詰まりは今までに経験のないことでした。
室温・湿度に敏感な桜空
担当医と話し、桜空が一般病棟に移動した途端に痰詰まりを起こしたのは「NICUとGUCは環境調整が行われ湿度も管理されているが一般病棟はされていないためかもしれない」という考えに辿りつきました。
「室内の温度・湿度管理も必要なのか…」
GCUでしていたことを自宅でするのでさえ大変と思っていましたが、連れて帰りたい、一緒に過ごしたい一心で退院に向けて医療ケアを学び、一般病棟に出て24時間付き添いでケアしている最中でした。
退院後の生活は想像以上に大変だ…そう思いましたが、GCUに戻ることもできず、夫に温度湿度計を持ってきてもらい室内の温度・湿度管理もすることにしました。
加湿器の使用
GCUは湿度60%に保たれているとのことでしたが、一般病棟の湿度は20%しかありませんでした。
この状態では退院することが難しい…となってしまい、私は加湿器を購入することにしました。
届いた加湿器を病室で使用しました。
20%だった病室の湿度は50%近くまで上昇しました。
加湿器の強さをMAXにしても不十分であったため濡らしたバスタオルを室内に干すなど対策し、湿度50%以上がキープできるようにしていました。
加湿により痰詰まりが軽減され、完全に予防できる程の加湿ができるわけではありませんでしたが、気管カニューレでの痰詰まりの頻度が確実に減りました。
無事に退院してからも加湿器の使用は継続していました。
「人工呼吸器の人に加湿器は意味がない」
桜空は度々気管支炎を起こし入院していたため、入院の度に加湿器を持参していました。
入院しているときに担当医ではない医師からはっきりと断言されました。
「人工呼吸器の人に加湿器は意味がない」
確かに人工呼吸器自体に加湿器が備わっているため、外で加湿器を使用して加湿しても意味がないという考えはわかります。
加湿器は意味があると考える理由
しかし、我が子は人工呼吸器だけで呼吸しているわけではありませんでした。
人工呼吸器のサポートは必要ですが自発呼吸がある子でした。
そのため、鼻からも呼吸している可能性があります。
鼻腔への加湿という意味でも、私は加湿器使用は意味があったと思います。
加湿器使用で減った 気管カニューレの痰詰まり
一般病棟に出た際、人工呼吸器に備わっている加湿器はMAXの強さにしても、1日1回気管カニューレが詰まっていました。
しかし、加湿器を使用すると気管カニューレの痰詰まりが減りました。
冬は体調不良が続き、夏は元気だった桜空
桜空は冬はどんなに吸引や吸入を頑張っても気管支炎を起こし度々入院していたのに、夏は入院することもなく元気でした。
そのことからも、気温と湿度は大きく桜空の体調に関係していたと思っています。
ただ、冬場の乾燥具合は加湿をしたくらいでは夏ほどの湿度環境にすることは難しいのだとは思います。
一番に効果的だと感じたのは 気管カニューレの掃除
湿度を上げるために加湿対策をいくらしても冬は気管カニューレが詰まることがありました。
私は対策として1日1回の気管カニューレのバンド交換時に気管カニューレも外し、滅菌綿棒など滅菌された清潔なもので清潔操作にて気管カニューレの内腔に貯まった痰を綺麗に取り除くことをしていました。
この方が絶対的に効果があり、桜空の体調も良かったです。
本来気管カニューレ自体を抜去することは本来は気管カニューレの交換時(1ヶ月に1回程度)のみです。
頻繁な気管カニューレの抜去は喉への刺激、子供の苦痛になる可能性もあり、すべきではありません。
しかし、気管カニューレ内の掃除をすることで本人がより楽に快適に過ごせるのであればとても有効なことであると思います。
