【インフルエンザ脳症】ワクチン接種で完全予防はでいない|未接種との発症の差

インフルエンザ脳症

インフルエンザ感染後に脳に炎症が起きる重篤な合併症です。

けいれん、意識症状、異常行動が主な症状です。

大人も発症しますが、子供に比べて発症頻度はとても低いです。
5歳以下の幼児に多くみられます。

ワクチン接種はインフルエンザ脳症を完全に予防することはできない

インフルエンザワクチンを接種することでインフルエンザ脳症に絶対にならないと思っている方は多いですが、インフルエンザワクチンを接種していてもインフルエンザ脳症を発症した報告があります。
インフルエンザワクチンを接種していても、インフルエンザ脳症を完全に予防できるわけではありません。

ワクチン接種はインフルエンザ脳症予防になるのか

しかし、研究結果ではワクチン接種している方が未接種の方よりも脳症を発症しにくいというデータは出ています。
インフルエンザワクチンを接種した人がインフルエンザ脳症になる割合は、インフルエンザワクチン未接種の人がインフルエンザ脳症になる割合の10分の1と言われています。

ワクチン接種をすることで10分の1まで確率を下げることができるため、完全に予防できないとしてもインフルエンザワクチンを接種することはインフルエンザ脳症予防に効果的ではあると言えます。

インフルエンザ脳症予防のために

インフルエンザに感染しないための対策をすること

そもそもインフルエンザに感染しなければインフルエンザ脳症にはなりません
手洗い・うがい・加湿・換気・外出時のマスク装着を徹底し、乾燥を防ぐため定期的に水分摂取すること、人混みには行かないことは感染予防に有効です。
最近は「はみがき」をすることで感染予防効果があると注目されているため、定期的な口腔ケアの実施をするとより効果的かもしれません。

インフルエンザワクチン接種

ワクチン接種をすることで発症の確率を下げることも重要です。

異常の早期発見を

けいれん、意識症状、異常行動があった場合にすぐに救急に連絡し相談することは重要です。

早めの受診 インフルエンザ治療薬の内服を

これは私個人の見解ですが、インフルエンザの可能性がある場合は早めに受診しインフルエンザ治療薬を内服することは、発熱期間をより短くすることが可能でありインフルエンザ脳症を発症するリスク期間を短くできる=インフルエンザ脳症を発症する確率をより下げることができるのではないかと考えます。
実際、インフルエンザ治療薬を内服した子供たちは、インフルエンザ治療薬を内服しなかった私より確実に早く回復しました
インフルエンザ治療薬を内服した子供たちの発熱期間は1~2日でした。

感染予防を徹底し、インフルエンザおよびインフルエンザ脳症発症を予防していきましょう。

 

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