小学生の自立|ママはずっと一緒にはいられないよ|少しずつ心も自立へ

親は子どもの傍にずっといてやれない

親はずっと子どもの傍にはいられません。
それは大人になり自立するため、もう一つは親が先に逝くため傍にいたくてもいられない日がやってきます。

娘は8歳。
私は高校卒業と同時に県外の看護学校に入学のため、親元を離れて生活しました。
私と同じく18歳で家を出ることになれば、一緒に過ごすのはあと10年です。
あと10年…きっとあっという間だと思います。
人生は何が起こるかわからない、この先10年さえも私が元気でいる保証もないのです。

次男の死は、私が死をより身近に感じる大きなきっかけとなりました。
事あるごとに、私も明日元気で過ごせる保証はないと思うようになり、
今まで以上に今日、今この瞬間に感謝するようになりました。

そして、まだ35歳ですがもう35歳とも考えるようになり
‟自身の死”についても考えるようになりました。

ママが死んだらね…

8歳の娘に
「ママが死んだらね、ママが入っている木箱の中に2階に置いているさくちゃん(次男)の物を全部入れて一緒に焼いてほしい。ママの骨は小さくして、さくちゃんの骨を一緒にして海にまいてほしい」

これを聞いて残酷、可哀想…と感じる方が多いと思います。
次男の死から、私たち家族は ‟死” について語ることがとても多いです。
子どもたちからの質問されることも多々あります。
ですので、突然この話を娘にしたわけではないのですが、
子どもにとって母が死んだら…の話をされることはつらく、
「そんなこと言わんとってや…さみしい…」と笑いながら言っていました。

この後がびっくり、笑える話なのです。

「ママが死んだら…」の話をした約1週間後…
娘は「ねぇ、ママ、ママが死んだら何をしてほしい?」と言ったので
‟前に話したんだけどな…”と思いながらも
「2階に置いているさくちゃんの物を全部入れて、一緒に焼いてほしい。あと、しきみも良いけど綺麗な生花を写真の横に飾ってくれる方が嬉しいな」と話しました。
すると娘は「さくくんの物、私も持っておきたいから全部じゃなくて良い?」と笑顔で言うのです。

‟そこ?!”
と思い、大爆笑しました!
「うんうん、もちろん良いよ!あなたが置いておきたいものは取って、他の物は全部入れて」と話すと
「わかった~♪よかった、私もさくくんの物を持っておきたかったから♪」
「お花良いよね!さくくんの横にも飾ってて明るくて良いものね♪わかった、ママが死んだらお花飾るね♪」と……笑

‟母の死の話” より ‟さくちゃんの遺品がすべて無くなる”ことの方が嫌だったのかもしれません……笑
また、とても頼もしい娘の反応に驚きと感動がありました。

8歳の娘は立派な1人の女性

可哀想かもしれませんが、我が子に”ママは永遠には生きられない”ということを伝え、
親はあくまで子どもの生活・成長のサポートをしているだけです。
所有物ではありません。
私がいついなくなっても、子どもが前を向いて自分の人生を歩んでいけるように
少しずつ ‟心の自立” 始めています。

8歳の娘を ‟まだ子ども” と思って扱うのか
それとも ‟1人の女性” として扱うのか
親の考え方、扱い方一つで子どもはこんなにも逞しく頼もしい存在なのだと驚きました。
また最近の女の子は小学高学年くらいから ‟女の子” というより ‟女性” です。
精神年齢も高く感じますし、本当にしっかりしています。

子どもをいつまでも子ども扱いせず、対等に考えていく必要があります。
その時期を ‟まだ早い” そう考える方もいると思います。
しかし、18歳までの子どもをいつ大人として扱い始めるかなんて定義もなければ基準もないのです。
全ては親次第なのです。

いつまでも親は元気ではありません
いつまでも親は子どものお世話ができるわけではありません
いつまでも援助してあげられるお金と体力があるわけではありません
いつまでも傍にいられるわけではありません

18歳まで子ども扱いして19歳から突然大人扱いで親は何もしない、では子どもも戸惑います。
少しずつ子どもが自立していくことを想定しながら、手を出す、助けることを少なくしていき、
見守るにシフトしていく必要があります。

子どもは親が思っている以上に強く、生きる力を十分に持っています。
その力を抑えるのか、発揮させるのかも、また親の関わり次第だと思います。
子どもの力を信じて送り出す、頼もしい背中を送り出すその日まで
子どもと一緒に成長していきたいです。

人生は先が見えない、だからこそ ‟今” を大切に

自分はいつ死ぬのか、病気で死ぬのか、老衰か…先のことを悩んでも、考えても答えがないので時間の無駄なのです。
だからこそ大切にしたいのは今この瞬間です。
今子どもたちと一緒にいられる時間を大切にして、いろんな話をして、たくさん笑って過ごそうと思います。

最初が肝心!見守る子育て|無限の可能性|可愛いからこそ手放す勇気
我が子は可愛い、しかし、いつまでも守っていては子どもは成長できません。子どもの可能性は無限です。親が子どもを手放す勇気を持って見守る子育てにシフトすることが大切です。子どもの人生は親のものではありません。子どもが自分の人生を自身の選択で生きていけるよう、可愛い我が子を信じて送り出しましょう。
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