【次女の穏やかな寝顔】思い出す亡き子の寝顔|子どもの幸せを願って

可愛い子どもの寝顔

子どもの寝顔はとても可愛く、見ていて癒されます。
ずっと見ていられます。
次女の寝顔を幸せな気持ちで眺めます。

しかし、やはり想うのです。
いなくなってしまった桜空のことを。
想ってしまう、考えてしまうのです。

なぜ、4人目である次女は元気に産めたのに、3人目である桜空を元気に産めなかったのか…
なぜ、桜空は横にいないのか…
次女のように人工呼吸器もない健康な身体ですやすやと寝かせてあげることができなかったのか…

思い出す桜空の寝顔…

1人目、2人目のときは、寝たタイミングで料理や洗濯などをしていたため、ゆっくりと寝顔を眺めたことはなかったように思います。
しかし、3人目の桜空はNICU・GCU面会や付き添い入院でずっと横にいる時間があったため、桜空の寝顔をまじまじと、ゆっくり眺める時間がありました。
いつも「可愛いな…」と思っていました。
重い病気があることが嘘みたいな感覚になり、とても穏やかな時間が流れていました。
あの頃を思い出し、なんとも言えない気持ちになります。
もうあの頃には戻れない、戻りたくても戻れません。
家族みんなが揃えない虚しく、努力しても頑張っても報われなかった人生に疲れた…という想いが大きくなります。

DICを起こして旅立った桜空

子どもが亡くなったとき、寝ているだけのように見えると表現されるご両親が多いように思います。
桜空は違いました。
桜空は術後DICを起こし、手の施しようがないと言われエクモや輸血を中止し、循環がなくなってすぐに身体は紫色になっていました。
DICとは簡単に言うと、全身にある様々な血管に小さな血の塊ができ血管を詰まらせてしまう病態のことで、結果、出血を止めるために必要な血小板や凝固因子を使い果たすことで起こる過度な出血のことです。
とても「安らか」とは言えず、「穏やかな寝顔」とも思えませんでした。
紫色になった桜空を見て
「最後の最後まで頑張らせてしまった…」
桜空に母として「申し訳ない」
この想いでいっぱいでした。
幸せにしたくて新しい命を授かりたいと願い、病気があるとわかってからも「幸せにする!」と強い気持ちで出産し、産後は一生懸命3児の育児に奮闘したつもりですが、桜空を幸せにすることはできませんでした。

元気に産んでいたら…の後悔

自分の力ではどうしようもできないこととわかっています。
しかし、思ってしまうのです。
元気に産むことができたら、桜空を元気に産んであげられたら
人生は今とは大きく違っていた。
きっと幸せだった。
この人生だったから知ったこと、わかったこと、たくさんあります。
でも、桜空を失うことで良かったことなんて何一つありません。
桜空の可愛い寝顔…ずっと見ていたかった…
次女の寝顔を見ると同時に桜空の寝顔も眺めていたかったな…と寂しい気持ちになります。
桜空の存在はとても大きかったです。
桜空がいなくなったことで空いた大きな穴は10ヶ月経った今も空いたままです。
今日も桜空の幸せを願います。

 

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