「有難い」と「迷惑」は紙一重|自分本位と相手本位|十人十色|人間関係

人間関係は難しい

人間関係は難しいです。
なぜなら、十人十色、全く同じ考えを持った人間はいません。
自分はこう思う…だけど相手は?
常に行動・言動には相手の気持ちを考えなければなりません。
だからこそ難しいのです。

深い関係であるほど難しい

浅い関係であれば、もし相手から不快に感じる言動・行動があったとしても
頻回に逢う相手ではないから…という考えで終われることも多いでしょう。

しかし、問題は家族、職場、親友などの深い関係です。
毎日顔を合わせる、逢う頻度が多ければ多いほど、相手に深いな感情を与えないようにする必要があります。

自分のニーズと相手のニーズ

自分がしたいこと、相手がしてほしいことは違います。
相手のことをわかっているようで、本当のところは全然わかっていない…これが人間だと思います。
「自分ならこうしてほしい…だから、相手のためにやった…」
残念ながら、自分だったら嬉しいからしたことが必ずしも相手が喜ぶとは限りません。
むしろ、喜ばないだけでなく、迷惑になってしまうこともあります。
それはなぜか…

相手は自分とは違う人間だからです。
「同じ人間」であっても、「同じ感受性を持った人間」ではないのです。
十人十色とは本当に上手く言った四字熟語です。
一つのことに対して全く同じ感情を持つ人間はほぼいないのです。
それは夫婦の関係であっても、血の繋がった両親、兄弟、子どもであっても同じです。
「自分ではない人間」である以上、自分の行動が絶対相手のためになる!その確信自体が間違っているのです。

それは自分本位?相手本位?

自分が相手のためを思ってしたこと、助言したこと、それは本当に相手のためになっているでしょうか。
「何かをしないといけない」「何かを言わないといけない」その気持ち自体が、
相手のためを思っての行動、言動ではなく、相手を想っている自分のための行動・言動になっていないでしょうか。
相手を想っていて良好な関係を築きたい…その想いだけになっていないでしょうか。

自分本位なのか、相手本位なのか

自分の行動を良く振り返って考えてみて下さい。

大切なのは人間観察力

自分がした行動・言動で満足していませんか?
もし、自分がしたことで終わっているのであれば、それは「自分本位」だったということです。
自分の行動・言動の後の相手の表情やしぐさ、観察していますか?覚えていますか?

自分の行動・言動の後の相手の変化をしっかり見ている…これは「相手本位」の行動だと思います。
しかしながら、「相手本位」の行動が相手のためになったかどうかは別問題です。
相手はどのような反応だったでしょうか?
とても喜んでいましたか?喜んでいる言葉だけで顔は喜んでいなかったり、嬉しいけれど次回からは大丈夫との発言があったり、相手からの「反応」はどうでしたか?

相手のために「何かをした自分」に満足しないで…

人間は感情を持った生き物です。そして繊細で、とても難しい生き物です。
「何かをしないといけない」「何かを言わないといけない」
その気持ち自体が「自分本位」の行動になってしまっています。

何かをして、何かを助言して相手のためにできた自分に満足していませんか?
時には自分の行動・言動が相手のためどころか「迷惑」になっている可能性もあるのです。

相手の反応をしっかり見て、もし本当に相手のためを思ってしたけれど
「これは求められていることではなかったな…」
そう思ったら同じことをしなければ良いだけなのです。

見守るという選択肢

相手もわかっています。
「自分のためを想ってしてくれた…」
しかし、時には「見守る」ことも相手を想ってこそできることなのです。

この「見守る」ということ、「単に何もしない」ではありません。
この行動にはたくさんの想いが詰まっています。

人間は感情を持った気遣うことができる動物です。
何かをしなくても届く想いはあるのです。
あなたのことを気にかけている、大切に想っている…
「見守る」ことはとても愛情が詰まった行動だと思っています。

人間関係、多くの方が難しいと認識しているだけで、意外と難しくないのかもしれません。
行動・言動だけでなく、見守ることも上手に人間関係に生かしてみてください。

子どもに見せてはいけない親の言動|子は親のようにしか育たない
衣食住だけでは不十分なのが子育てです。子どもは親の背中を見て育ちます。子どもに見せてはいけない親の言動9つを綴っています。

 

 

タイトルとURLをコピーしました