【きょうだいの死】姉8歳小学生が感じること「いつか死ぬのが嫌…」

母と娘の会話

娘はいろいろなことを母である私に話したり聞いたりしてくれます。
先日も話をしていると娘から「死」についての話がありました。

「いつか死ぬのが嫌…」

「ねぇママ、私、楽しいことって普通やなって思うんよ」
「どういうこと?楽しいことが楽しくないってこと?」
「楽しいことも、いつか死ぬと思ったらそんなに楽しくないなって思うんよ」
「そっか、桜空のことがあったからやね。でも、みんな、いつか死ぬんだよ。」
「私、いつか死ぬのが嫌なんよ。死なない世界に行きたいな…」

桜空が逝ったところは「死」がない世界

「桜空がいる世界は死ぬとか病気とか痛み、悲しみがない世界かもしれないよ」
「そうやね、天国やもんね、そっか!そう思うといいね!桜空くんはもう死ななくていいからよかった!でも私たちはいつか死なないといけないね」
「死ぬことは悲しいし寂しいことだけど、みんな生きていたら産まれてくる赤ちゃんがたくさんいるのに人だらけになっちゃうよ、だから、ひいおばあちゃんみたいに長く生きた人は赤ちゃんと交代しないといけないのかもしれないね」
「ほんとや、みんな生きてたら人がいっぱいで歩けんなるね」
「でも、桜空みたいに2歳でいなくなることはとても寂しいし、ごめんねって思うよ。あなたみたいに子どもたちにはもっともっと生きてほしいな。まだまだこれから楽しいことがたくさんあるからね。でも人はいつ病気になるかいつ死ぬかわからないからね。あなたも、弟も妹もお母さんもお父さんもいつ死ぬかわからないんだよ。だから、毎日楽しく、幸せに生きることがきっと大切なんだとお母さんは思うよ」
「うん、私、楽しいよ、毎日楽しい♪」

8歳が想う弟の死

娘の言葉にほっとするとともに、8歳の娘も娘なりに桜空の死(弟の死)から考えていることがあり、桜空の死に一生懸命向き合っているのだと感じました。

寂しい、悲しい、何で?
きっと娘も同じことを感じていると思います。
桜空が10ヶ月で自宅に帰ることができたとき、娘は6歳でした。
とても喜んでくれて、病気や障害に関係なく桜空という弟の存在を純粋に喜び、可愛がってくれていました。
いつも桜空の横には娘がいました。
幼稚園から帰宅すると手をしっかり洗ってうがいをして一目散に桜空の元に。
たくさん桜空を抱っこしてくれていました。
私と一緒に桜空の心を姉として育ててくれました。

目の前にいなくなっても弟に優しいお姉ちゃん

桜空がいなくなった今も、自分が学校で育てたパンジーのお花を摘んで持って帰って桜空の写真の前に置いてくれたり、桜空の写真に話しかけながらご飯やお菓子を置いて食べさせてくれたりします。
桜空は今も、これからも私たちの大切な家族です。
いつも私たちの傍には桜空がいてくれていることを願います。

命の尊さを感じて幸せな人生を歩んでほしい

娘ちゃん…いつも桜空を大切に想ってくれてありがとう。
優しい女の子に育ってくれているね。
きっとあなたは素敵な女性になるね。
きっとあなたなら何でも乗り越えて行けるよ。
幸せな人生を自分の足で歩んでいってね。

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