子どもには何も残さない|愛で終えるための終活|遺産相続|相続問題

子どもには何も残さない

次男の旅立ちから、私は自身の生き方を見つめ直し、死についても考えるようになりました。
私という人間もいつかこの世を去るのです。
たくさんの生まれる命もあれば、たくさんの去ってゆく命もある…

私は生きている子どもが3人います。
子どもたちには18歳の高校卒業までに、たくさんの時間を共にし、教え、私も子どもから学び、
子どもが心身ともに自立できる状態にすることが私の絶対目標です。

私たち親が生きていても、高校、大学や専門学校を卒業し、社会人になった後は経済的支援は一切するつもりはありません

そして、子どもたちに何も残す予定はありません。
お金も物も。残すのは子どもへの愛とこのブログだけ。
骨もお墓も残す予定はありません。

お墓はいらない|お葬式はしない|死生観の自由|執着しない考え
次男の旅立ちがきっかけとなり、私自身の死後についても考えるようになりました。残していく家族を困らせないためにも、ある程度の自分の考えを伝えておくことは大切です。自分の死生観について綴っています。

愛で終われる人生にするために

「私は子どもには何も残す予定はありません」と言っても、
家があったり、主人や自分の老後や死後のために残さなければならないお金がありますので、
残すものがゼロにはならないのですが、子どものために残すという気持ちではないということです。

お金(遺産)があるから会いに来てくれるのでは幸せではないですし、嬉しくない…
もし、私に何もなくても会いに来てくれたら、心配をしてくれたら…それが本当の愛だと思います。

子どもたちを困らせないために

両親が旅立った後に、子ども間で相続に関して揉めることはよくあることのようです。
遺産相続で揉める話を聞くと遺産が多いため揉めているのだと思っていました。
しかし、驚くのは遺産が少なくても揉めているということ…
ならば、私にも関係があると思いました。

少ない遺産で揉めるなんて…
そんな哀れなことはないと思うのです。
それぞれに今まで身の丈に合った生活ができていて十分幸せだったはずなのに…

もし、今までの生活が親の援助で成り立っていた、親のお金ありきであったのであれば、
今までの生活を一層し、生活水準を落とし、自身の力で可能な身の丈に合った生活をするべきです。

親の遺産が「手に入るかも…」と思うと人間は感情を持った欲深い生き物ですから欲しくなるのでしょう。
しかし、今までの生活に満足をし、幸せを感じることができていれば、それ以上のものを欲する必要はありません。ましてや、争ってまで手に入れる必要はありません

私は子どもたちが不仲になる原因となりえる少ない遺産について
はっきりと「子どもたちにお金や物を残すつもりはない」と明言することが大切だと思っており、
子どもたちが小学生頃からはっきりと伝えていく予定です。

子どもが自立していないと相続で揉める

○○には家を…○○にはお金を…、などと子どものうちから聞いて育つと、それを当てにして生きる人生になりかねません。
そして、きっと親は子どもからお金を無心される人生になるでしょう。
もし子どもからお金を無心されてもお金を工面しないことが大切ですが、一度援助してしまうと次も次も…となります。
想像がつくことです。
そしてやはり残さない、残せないとなったとき子どもから責められるのです。
なぜ〇〇にはこのときこれだけしていたのに、自分にはないのか、と幼少期まで遡って言われることになるのです。
子どもを育てたことすら感謝されない親、育ててもらったことさえ感謝できない子どもになります。
とても残念な関係に成りかねません。

親が子どもとどのような関わりを持つかが大切

これは子どもだけが悪いわけではないのです。
子どもへの親の接し方に問題があります。
子どもが社会人になってから金銭の援助はしてはいけないのです。
子どもも孫もひ孫も生活していけるような多額の遺産があれば問題ないかもしれません。
しかし、そうでない限りはどこかでお金の援助ができなくなったり、
お金の援助ができないと言わなければならなくなります。

子どもは順応して生きているので、今までなかったものがプラスでもらえることは良くても、
今までもらえていたものがもらえなくなることには怒りや悲しみ、虚しさを感じます。
良かれと思って金銭を援助した親は、その負の感情を子どもに与えかねないということです。
子孫が永遠に生活できる多額の遺産がない限りは、子どものためにも子どもに金銭の援助をするべきではないと思います。

生きている間に家族全員で必ず話し合う

自身が生きている間に家族全員で納得のいくように話し合い、決めておくことが必要です。
家族でも自分の考えと、親やきょうだいの考えは違います。
「血が繋がっているから大丈夫」「きっと自分の考えは理解してくれる」は間違いです。
家族であっても、相手は自分ではない人間です。
しっかりと話し合う機会を持つべきです。

お金の話は汚い話になるから…と思っている方もいるかもしれませんが、全く汚い話ではありません。
とても大切な話です。
だからこそ、お金の話もクリアにしておく必要があると思います。

子どもには自力で生活させる

自分の生活は自分の力で、子どもには自力で生活させましょう。

これは難しい話ではなく、身の丈に合った生活をすれば良いだけの話です。
当たり前ですが、人のお金を当てにした人生設計にしないことです。
親のお金は自分のお金ではありません。自分ではない、他人のお金です。
自分の生活は何にどれだけのお金がかかっているか自身で把握し、自分で生活を安定させることで、周りに何かあっても生活が左右されない状態にすること、
これは周りに何かあっても自分の感情も大きく左右されないことに繋がります

「親に感謝している」「親を愛している」
「子どもに感謝している」「子どもを愛している」

このような純粋な感情が「お金」で左右されることがないように
子どもを愛しているならば、お金を援助しないこと
お金を援助しないことが子どもの幸せであること、と自覚するべきです。

愛し愛され、最期は何の心配もなく安心して思い残すことなく逝けるように…
今から子どもとの関りを見直し、愛のための終活をしていきましょう
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