何ヶ月経っても変らない感情
桜空がいなくなり、9ヵ月…
私はいつも桜空のことを想っています。
後悔、寂しさ、虚しさ…
しかし、負の感情ばかりではありません。
なんて可愛い子なんだろう…逢いたい…抱きしめたい…!
愛おしさ、感謝…
ただ、この感情を抱いた後に目の前に桜空がいない悲しみは自分で抱えきれないほどに大きく、
ぎゅっと心臓が痛くなり、目の奥が痛くなり、涙が溢れ出ます。
こんなにも元気だったときがあったのにどうして?
こんなにも笑顔できょうだいと楽しそうに遊んでいたのに何でこんなことに?
結局は大きな空虚感、無念な想いが大きいのです。
いつまでも亡くなった子のことを引きずって…
「いつまでも亡くなった子のことを引きずって…」
「そんなに引きずっていると供養にならない」
「感情の起伏が激しいなら精神科に行った方が良い」
きっとこう思っている人もいる…
でも思って良いんです。
十人十色です。何を思っても自由です。
1つのことを見て、みんなが同じことを感じるわけがない…
しかし、絶対に本人には言わなくていいです。
親しい間柄であっても、家族であっても、その言葉は親切でも何でもない。
むしろ、相手を傷つけることになります。
そっとしてあげて下さい。
当事者にしかわからない気持ちってあるんです。
良かれ…そう思って言った言葉はずっと当事者の心に残ってしまいます。
子どもを亡くした悲しみって想像を絶します。
軽はずみな言葉は絶対にかけないでください。
自分の言葉がもしかしたら傷つけてしまうかも…
そう思ったら何も言わないでいいのです。
「何も言わない」これもまた優しさなのです。
その人のペースがある
○○はもう準備したの?
○○はもう済んだの?
家族を亡くした人は気持ちが付いていかないのです。
「〇〇しなければ」
頭ではわかっていても、行動できない。
ただ、何かを考えて…時間だけがすぎてゆく…
でもせかさないで下さい。
亡くなって空に見送った後のことなんて…期日があることなんてないんです。
そして、絶対にしなければならないこともない、
その人がしたいと思えばしたら良い、しなくても良いと思えばしなくて良いんです。
全ては気持ちです。
先に旅立った人を想う気持ちが大切、それだけです。
だから、ゆっくりその人のペースで物事を進めさせてあげてください。
桜空は間違いなく生きていた
今、こうして桜空が目の前からいなくなってしまい、
当たり前のように桜空がいない毎日が淡々と過ぎていく。
家族を亡くし、生きるとはこういうこと…
頭ではわかってはいるのですが、身体がついていかないのです。
淡々と生きなければいけない毎日にも悲しみを感じるのです。
可愛い子どもの姿をたくさん見てきたからこそ、
子どもと一緒に病気と闘ってきたからこそ、
悲しみやぽっかりと空いた穴は塞がらない。
他に子どもがいても関係ない。
その子はその子でしかないのです。
それでも生きる
でも、生きます。
今日、この瞬間は桜空が生きたかった時間だから。
桜空が生きたくても生きられなかった時間だから。
今日に感謝して、桜空に感謝して生きます。
桜空、今日も想っているよ。
ママのところに産まれてきてくれてありがとう。
2年2ヵ月、一生懸命生きてくれてありがとう。