【赤ちゃんの大動脈縮窄症】大動脈縮窄症の原因|大動脈縮窄症と染色体異常

大動脈縮窄症とは

大動脈が生まれつき一部で狭くなっているものをいいます。

先天性心疾患の約5~8%を占めます。

大動脈縮窄症の発生頻度

発生頻度は0.25~0.4%です。

大動脈縮窄症の症状

成人まで無症状である場合もあります。
狭窄が高度である場合は出生後より心不全をきたす可能性もあり、狭窄の程度によって症状も様々です。

大動脈縮窄症の合併症

約90%が他の心疾患を合併しており、特に心室中隔欠損症を伴っている場合が多いと言われています。その場合、新生児期に手術が必要になります。

大動脈二尖弁の合併が認められることもあります。

染色体異常との関連

Turner症候群(染色体45X)の約30%に大動脈縮窄症があるといわれています。

Turner(ターナー)症候群とは

女の子の細胞に2本あるはずの性染色体が1本しかないなどの染色体異常により、心臓や腎臓など様々な臓器に異常が起こる病気です。

大動脈縮窄症が見つかった女児がTurner症候群であるかの精査をする必要があります
※実際、アメリカでの出生児の異常調査より、大動脈縮窄症が見つかった女児へのTurner症候群遺伝    学的スクリーニングを行うことが推奨されています。

我が子の妊娠・出産の経過

我が子が妊娠27週で大動脈縮窄症の疑い

大動脈縮窄症の疑いに加え、他にも心嚢液貯留など異常があったため染色体異常が疑われていました。
疑われる病気を検索するとTurner症候群が挙がりましたが、我が子は男の子のためTurner症候群ではないということは断定できました。

大動脈縮窄ではないかもしれない?!

27週で転院した県立中央病院では「大動脈縮窄疑い」でしたが、31週で転院した大学病院では「大動脈縮窄ではないかもしれない」とのお話がありました。
我が子は-2.0SD程度で、体重がとても小さいことが予想されます。
その体重を考えると大動脈は細く、33週時点で2.2~2.4mmでしたが体重の比率で考えるとギリギリ問題ないかもしれない、とのお話でした。

新たに疑われた「大動脈二尖弁」

血流が少し弱い印象があるとのことで、大動脈縮窄ではなく「大動脈二尖弁」が新たに疑われました。

産まれたら「大動脈二尖弁」だった

出生後に精査した結果、大動脈縮窄はなく、大動脈二尖弁がありました。

血流が弱い、大動脈が少し細くなっているように見える原因は、大動脈縮窄症ではなく大動脈二尖弁だったのだと推測します。

我が子のように、お腹にいるときに大動脈縮窄症を疑われていても、産まれると大動脈縮窄症はなく大動脈二尖弁であったという赤ちゃんがいるかもしれません。

【胎児発育不全と赤ちゃんの病気】】妊娠初期からの胎児発育不全に注意
たくさんの病気を持って産まれた次男(桜空)は妊娠26週で心臓の異常を指摘され、妊娠27週のときに県立中央病院を受診し、胎児発育不全であることを指摘されました。胎児発育不全について綴っています。
タイトルとURLをコピーしました