ADHDぎみの我が子
現在8歳の息子。
1歳過ぎた頃から、娘との違いをはっきりと感じるようになりました。
性別も違いますが、同じ年齢の男の子を見ていても、息子は違ったのです。
息子のADHDの症状
自分の気持ちを抑えられない
人の気持ちを考えず「やりたい!」と思ったことをする
思ったこととすぐに言う、すぐにやりたがる
予定通りいかないとキレる
落ち着きがない
じっとしていられない
待てない
周囲がまったく見えず、道路も走り出す
横を見ながら走ったりするため、よく人や物にぶつかる
指示され行動することを嫌う(自分の行動したい)
こだわりが強い
服装へのこだわりもあり、服装はズボンは必ず黒、トップスは半袖Tシャツの下に長袖シャツを着たがる
行動が荒い
行動が読めず、急に走り出したりする
我慢できない
臨機応変に行動できない
予定外の出来事に対応できない
何でも欲しくなり、何でも買い、一瞬でお金を使い果たす
衝動買いが多く、一攫千金を狙いギャンブル気質
お金の管理ができない
すぐに飽きる
集中力が持続しない
息子に当てはまらない ADHD症状
時間が守れる
約束は守れないこともあるが、忘れてはいるわけではない
整理整頓ができる
忘れ物はほぼない
幼稚園・学校では良い子すぎるくらい良い子である
「娘と違う…」と感じた具体的な出来事
車を出たら自分が行きたい場所に一目散!
飛び出してはいけないと何回伝えても理解できておらず、
全く周囲を見ることなく走り出すため、親が確認をしなければいけません。
小2の今も、2割の頻度でそのような状況で夫や私に注意されています。
幼少期に水遊びにハマり、公園に行けば飲み水の水を出したいと訴える。
お砂遊びに使うお水少ししか使ってはいけないと少しのお水を出せば、
怒られて泣いて、したいけれど我慢する娘とは違った…
「自分がやりたいこと」が優先で、その後のことは何も考えない。
怒られても響かない。むしろ、怒っている親を見て笑っている。
欲しい物が手に入らない
行きたい場所に行けない
自分の思い通りにいかないときに、寝転がって激しく癇癪を起します。
怒りが頂点に達したのか、物を投げて壊すという手段に移行…
お菓子が欲しいと行って癇癪を起した際に
「買わないよ、もう行くよ」と行って、息子からは見えない少し離れた場所から見守っていると、
母がいなくなって泣き止み、お菓子の袋をビリっと破って食べ始めた息子を見たときは怒りを通り越し衝撃でした。
娘ならば母がいなくなったことに泣いて、お菓子のことは忘れて母を探し始めていたのに、
息子はむしろ起こる母がいなくなってラッキーと思ったかのような行動でした…
他にも書き出すとキリが無いくらいのエピソードがあります。
親の忍耐が大事
まともに向き合おうとすると、全く聞いていない、成長しない息子に、
大人でありながらも腹が立ち、怒りがこみ上げてきます…
目の前で「何でこんなことするの?!」
「何でこんなことができないの?!」という出来事があっても
親自身の怒りをまずは沈めることが大事で、親は精神的にもしんどい状況になります。
「いつになれば落ち着くのか」という不安
とはいえ、親である私がしっかり注意し、怒らなければ、
まともな大人にはなれない、と思っていました。
自分がしたくないこと、理不尽なことなんて社会に出れば山ほどあるのに、
「私の息子は大丈夫なのか?」という不安で注意し、怒ってしまいます。
「大きくなれば落ち着くのか…?」
「小学校に上がれば、少しは落ち着いてくれるのか?」と思いましたが、
小学校に上がっても落ち着きませんでした。
小学校に入っても落ち着かなかった
大きくなれば心も行動も成長してくれるのか、とも思いましたが、
小学生に上がっても大きな成長はありませんでした…
昔からいた「手のかかる子」
しかし、考えてみれば息子のような手のかかる子は昔からクラスにいた記憶があります。
息子は幼稚園・学校では良い子ですが、学校で息子のような症状の子がいました。
特別「病気」であるとは思いませんでしたし、今考えると「手がかかる子」という印象です。
息子のような子は昔もいましたし、特に特別視せず社会で生きることができていました。
変えた子供との関わり方
褒める・可愛がる・認める
息子は「褒められる」「可愛がられる」「認められる」ことを
娘以上に喜んでいるように思います。
「嬉しい」の感情も、「悲しい」の感情もすべて2倍の子供なのだろうと感じます。
求めない・否定しない・責めない・指摘しない
だからこそ、「嬉しい」の感情を利用して、
「自分はできる子なんだ」
「自分は大事にされている」としっかり感じさせ、
子供に求めるハードルを極限まで下げて、否定せず、責めず、指摘せず…
起きたことを伝えることだけした方が、自分で考えるのだと思いました。
例えば…
子供が周りを見ずに飛び出したとき、怒らずに、
「〇〇は私の大事な子供だよ」
「今、周りを見ずに飛び出したけど、車が走ってきたらあぶなかったよね」と。
すると、先に掛けた言葉によって「大事にされている」という認識が子供には根強くあるため、
息子は「あ~…気を付けるね」と話してくれました。
少し怒れば怒りが強くなり、自分の行動や考えを否定されたと感じ、癇癪を激しくさせます。
怒っていたら、異常な程の癇癪を起こしていたため、大きな違いです。
一緒に感情共有する
約束していたことができなければ当然と考え、子供へのハードルを下げて設定し、
もしできたときには「できたね!!」と言って一緒に喜ぶと、
子供はとても嬉しそうな反応をします。
子供自身が「成功体験」として受け止めていることがわかりました。
逆にできなかったとしても、できなくて癇癪を起したり激しく泣いている子供に
「できなくて悲しいね」と共感の言葉を掛けると、
「悲しい…」「頑張るね」と言い、少し感情を落ち着かせようと息子なりに努力していることがわかりました。
怒ることをやめる
私はまだ怒ってしまうときがあるのでが…、感情に任せて怒ってしまうと後で後悔します。
怒ると異常に逆ギレし、癇癪が激しくなり、気持ちが落ち着くまでに余計に時間がかかるからです。
子供を刺激しないためにも、親自身のメンタル維持のためにも、
「怒らないこと」が大事だと痛感します。
「できない子供」ではない、「繊細な子供」
ADHDの子供、ADHD傾向の子供には、他の子供より「丁寧な関り」が大事になります。
とても繊細で、マイナスなことを言われると深く傷つくようです。
プラスの前向きな言葉を使って声を掛け、小さな成長を認めて、
息子が成人するその日まで、子育てを頑張り楽しみたいと思います。
