安産祈願とは
母子ともに健康に出産できるよう神社やお寺へご祈祷に行く風習のことです。
「必ずしなくてはいけないこと」ではない
私は子ども4人とも安産祈願に行き、ご祈祷して頂いています。
しかし、安産祈願は必ずしなくてはいけないものではありません。
安産祈願したのに…元気に産まれなかったじゃないか!
私は4人目のときに安産祈願することをやめようか迷いました。
3人目の桜空がたくさんの病気を持って産まれ、祈願・祈祷したからと言って健康な赤ちゃんを産めるわけではないことを経験してしまったからです。
また、この安産祈願は「気持ち」であるにも関わらず、「〇〇円以上お納め下さい」と神社やお寺から指定されることがあります。
これもまた、私の気持ちがモヤっとしてしまう原因でした。
赤ちゃんが元気に産まれてほしいと願う気持ちに、指定された金額があることには少し疑問を感じてしまいます。
4人目のときに安産祈願した理由
4人目のときに安産祈願のためご祈祷して頂くことをやめようかと迷いましたが、結局、ご祈祷をして頂きました。
その理由は4人目だけしないというのも…と思ったこと、そして今は亡き桜空を妊娠し安産祈願のためご祈祷に行ったときの初心を感じに行きたかったからでした。
願うのではない、感謝すること
安産祈願に行って思いました。
私は桜空を妊娠したとき、とても嬉しかった。
しかし、桜空はたくさんの病気を持っていた、健康に産んであげられなかった…
自分が虚しく、現実を恨んだ
何より桜空に申し訳なかった
頑張るのはいつも桜空。母である私は代わることすらできない。
頑張る桜空が報われれば違うが、報われない。
残酷な現実には本当に嫌気がさす…
そう、私はできなかったこと、ないものに目がいき、今あるものに目がいっていなかった。
桜空は今生きてくれていて頑張っている、可愛い笑顔を見せてくれて、少しずつ成長する姿を見せてくれている…私たち夫婦の宝もの。
そして、今回授かった4人目の赤ちゃん。
あなたに何があっても私たち夫婦は動じない、桜空が私たち夫婦をこれ以上ないくらい強くしてくれたから。
ただただ、ありのままを愛する。
桜空も、これから産まれてくる4人目の赤ちゃんも。
「慣習・しきたり」にとらわれなくて良い
私は助産師として働いているため、
「安産祈願は必ずしないといけませんか?」
「仕事があって戌の日にはいけないのですが大丈夫ですか?」
「腹帯は絶対にさらしでないといけませんか?」
など、様々なご質問を受けます。
必ずしなければならないものではありませんし、戌の日でなくて大丈夫です。
さらしでなく、一般的に売っているコルセットタイプのもので大丈夫です。
何もしなくても構いませんし、ご両親ができる方法で安産を願うことで何も問題ありません。
大切なのは気持ちです。
安産祈願に行き、参拝し、お守りを買う
安産祈願に行き、参拝をする
安産祈願に行かないが、心の中で願う
何でも良いのです。
「〇〇しなければ」ととらわれることなく、自分の気持ちでしたいことをすれば良いのです。
これをしなかったら人からどう思われるかを気にする必要もなければ、
安産祈願しない人を他人が否定する権利もありません。
全てはご両親の意志で、赤ちゃんのために赤ちゃんを想ってできることをすれば良いと思っています。
大切なのは「ご両親の気持ち」
当たり前のことですが、安産祈願をしなければ元気に産まれないわけではありません。
祈願しなくても元気に産まれるときは産まれます。
産まれてくる赤ちゃんのご両親の気持ちを大事にしてください。
「あなたが産まれてくることを楽しみにしているよ」
「あなたを幸せにするよ」
「私たちの元に来てくれてありがとう」
赤ちゃんを想うその気持ちが、赤ちゃんも一番嬉しいと思います。
赤ちゃんの健康、母子ともに無事に出産できますことを心から願っています。