【27週4日】県立中央病院受診|胎児の心嚢液貯留|胎児の単一臍帯動脈

とても長かった8日間…

ずっとお腹の子のことばかり考えていました。
心臓が右に寄っていて、心臓の左右差がある…
お腹の子は何の病気なのだろうか…
染色体異常があるのかな…
生きて産まれてこられるのかな…

検索したからと言って、お腹の子の病気がわかるわけではありませんが、居ても立っても居られない状況です。
「とにかく情報を集めたい!」そんな気持ちで検索ばかりし、不安で睡眠不足な日が続きました。

やっと受診の日

周りを見渡します。
周囲の妊婦さんも何か赤ちゃんに異常があって受診された妊婦さんなのかな…
でも表情明るいな…きっと違うな…

そんなことを考えながら待ちました。

まずはNST

診察までの50分、NSTでした。
待っていても不安でスマホを診ているだけです。
NSTで元気な桜空の心拍が聴けて、とても幸せな50分でした。

1つ気になることがありました。
心拍のベースが100~110bpmであったことです。
本来であれば、120bpm以上が正常です。
大きな異常ではありませんが低めだと感じました。

桜空は出生後に大動脈二尖弁であることが判明します。
正常である三尖弁に比べ、血液を送り出す力が弱いため、心拍も低めであった可能性があります。

待ちに待った診察!

予約時間を3時間過ぎた頃にようやく順番が来ました!
「これは妊婦さんは待つことが大変だ…」
助産師ながらに、長時間の妊婦の待ち時間は大変だと感じました。
番号で近くなればスマホで確認できる方法などが総合病院でもあると助かると感じました。

担当の産婦人科医師がしっかりエコーで診てくれました。
途中で何度もエコーの画像を記録に残している音が聞こえます。
この長い沈黙のエコー時間は冷や汗が出そうなほど緊張します…

桜空の手、今日もグーしてる…
でも指は重なっているようには見えない…
指5本ある…

桜空の顔…口唇裂はなさそう…

心臓…やっぱり何かあるんだな…
診てる時間が長い…

臍帯…あれ?先生すごく診てる…何かあるんだな…

エコー終了。
診察もあり、頸管長は37㎜でした。

産婦人科医師からの話

エコー・内診が終わり、やっと医師からエコーの結果説明がありました。

  1. 心臓
    大動脈が細い。
    心嚢液が貯まっている。これが左心を圧迫したことで右に心臓がずれていると考える。心臓の位置自体はおかしくないのではないか。
    心嚢液が増加すると心不全を起こす危険がある。
  2. 単一臍帯動脈である。
  3. 胎児発育不全である。
  4. 左上大静脈遺残:本来はカーブするが、真っすぐ心臓に来ている。

医師へ質問

「18トリソミーの可能性は高いですか?」

私が医師に問うと、医師は

「現時点でこれかこれ、というのはあるが今回体勢で見えなかった部分も多く、確実でないため言えない」との返答でした。

これか、これというのはあるのか…そっか…やっぱり染色体異常の可能性は高いのか…。
心臓の異常に単一臍帯動脈、胎児発育不全…
染色体異常の可能性は高いと自分でも感じました。
自分に桜空の母親が務まるのか、また不安になりました。
頭の中は真っ白です。
この後に分娩予約の話を聞きましたが何も頭には入ってきませんでした…。

次回の受診は1週間後

心嚢液の増加がないかの確認も必要とのことで、次回の受診は1週間後となりました。
「もちろん受診します!桜空のことが心配だし、診てもらえる方が安心!」
そう思いました。

一緒に生きたい…

悲しい…怖い…どうして…大丈夫かな…
この想いはありますが、こんなに異常を言われる中でもお腹で生きてくれている桜空への逞しさ、生命力を感じずにはいられませんでした。
せっかく私のお腹に来てくれた大切な大切な命…
正直、健康な桜空を産みたかった。
でも、たくさん異常があるにも関わらず、こんなに一生懸命生きてくれている桜空…
健気…可愛い…強い子…!
「一緒に生きよう、桜空」
桜空への感謝が強くなっていきました。

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